作業療法士は年収1000万円を目指せる?年収を上げる方法を解説
作業療法士は年収1000万円を目指せる?年収を上げる方法を解説
更新日:2024年01月15日
公開日:2024年01月12日
作業療法士で年収1000万円を目指したいが、達成できるのか疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。作業療法士で年収1000万円の達成は決して不可能ではありません。ただし、簡単なことではないため、それ相応の工夫は必要でしょう。
この記事では作業療法士で年収1000万円を達成する方法や、収入を上げるときに注意すべきポイントなどをご紹介します。作業療法士で収入を高めたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
作業療法士で年収1000万円は難しい?
実際に、作業療法士で年収1000万円は難しいのでしょうか?結論から述べると、年収1000万円は不可能ではありませんが、難易度は高いと考えられます。その理由として、作業療法士の平均年収が1000万円よりも大きく下回っていることがあげられます。
令和3年度の厚生労働省の調査によると、作業療法士の平均年収は「約427万円」という結果でした。また、作業療法士は年齢によって年収は上がるものの、平均年収は高くとも約600万円とされています。このように、平均年収の面から考えると、作業療法士で年収1000万円は簡単ではないことがわかるでしょう。
出典:賃金構造基本統計調査/令和3年賃金構造基本統計調査一般労働者職種(職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
賃金構造基本統計調査/令和3年賃金構造基本統計調査一般労働者職種(職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額)
作業療法士で年収1000万円を達成する方法
作業療法士で年収1000万円は難しいと説明しましたが、その達成が不可能というわけではありません。ここでは年収1000万円の達成が期待できる方法についてご紹介します。開業する
年収1000万円を達成する方法の1つとして、開業することがあげられます。開業すれば収入が青天井となるため、経営がうまくいけば年収1000万円を超えることは十分に可能でしょう。しかし、経営がうまくいかないと赤字になる恐れもあるため、その点には注意しましょう。
また、作業療法士には医師の指示なしで開業することはできないので、自費診療でリハビリを提供する必要があります。これまでの経験を活かして整体院やデイサービスなど、作業療法士以外の内容で開業するのも1つの手段です。
副業する
副業をするのもおすすめです。副業にはヨガインストラクターやパーソナルトレーナーなどの作業療法士としてのスキルを活かせるものも多くあります。本業をこなしつつ副業を並行して行うことで、収入アップを目指せます。実績を積み重ねて副業で得られる単価が高くなれば、1000万円の到達も可能です。
副業にはさまざまな種類があり、ライターや動画配信などの新しい分野に挑戦するものおすすめです。新しい分野の挑戦は大変かもしれませんが、作業療法士とは違うスキルを身につけることで今後のキャリアが広がるでしょう。
海外で仕事をする
海外で仕事をすることで、年収1000万円に到達する可能性があります。日本では作業療法士に開業権はありませんが、海外では開業が認められている国もあります。また、日本よりも作業療法士の報酬や地位が高い国で働くことで、年収アップが見込めるでしょう。海外への仕事は資金や言語などのさまざまな課題点もある一方で、現状を変えられるきっかけを作れます。その他に作業療法士の年収を上げる方法
作業療法士が年収1000万円を達成することは難しくとも、年収を上げる方法自体は少なくありません。ここでは現状よりも年収アップが期待できる方法についてご紹介します。昇進する
現在の職場で昇進し、管理職になれば年収アップが見込めます。職場で働いてから日が浅い方の場合は、すぐに昇進するのは難しいかもしれません。しかし、ベテランの作業療法士であれば昇進による年収アップは現実的といえるでしょう。
昇進するためにはリハビリの知識や経験だけでなく、スタッフをまとめるためのマネジメントスキルも求められます。昇進を目指している方は、そのような管理スキルも身につけておくことが大切です。
転職する
現在の職場よりも給料の高い場所に転職すれば、年収アップが可能です。今よりも条件の良い職場を探すことで年収アップが見込めるので、転職はもっとも再現性の高い方法といえるでしょう。今の職場の給料に満足できず、すぐに収入アップをしたい方は、転職も検討してみてください。
転職する際に注意すべき点としては、給料以外にも福利厚生や賞与額もチェックしておくことです。手当や賞与額は収入に大きく関わる要素なので、給料が良くてもトータルで年収が下がる可能性もあります。希望する職場がある場合は、よく条件を確認したうえで転職を検討しましょう。
専門性の高い資格を取得する
専門性の高い資格を取得することで、収入が上がる可能性があります。作業療法士に関係する資格としては、「認定作業療法士・専門作業療法士」が代表的です。これらは作業療法士の上位資格のような立ち位置にあり、特定の分野のスペシャリストであることを示しています。認定・専門作業療法士を取得することで、作業療法士としての優位性が高まるため、転職の際に優遇されやすくなるでしょう。
職場によっては認定・専門作業療法士の取得によって手当を受け取れるケースもあります。収入に直結しやすい資格の取得を検討する際は、まずは認定作業療法士を目指してみるのもおすすめです。
作業療法士で年収を上げるときに注意すべきポイント
ここでは年収を上げるときに注意しておきたいポイントについて解説します。年収アップは計画的に
年収アップを図る際は、計画的に進めていくことは必要不可欠です。具体的にどのくらい年収を上げたいのか、そのためにどんな目標を達成すべきなのかを設定しましょう。
また、定期的に達成状況を確認し、必要に応じて計画を調整することで、目標達成への道筋を整えられます。計画的に物事を進めていかないと、年収アップが望めなかったり、心身への負担が強くなったりする恐れもあります。年収を上げるのは簡単にできることではないので、無理なく計画を立てていきましょう。
本業をおろそかにしない
副業で収入アップを目指す際は、本業を怠らないように注意しましょう。本業をおろそかにしてまで副業で収入を増やそうとすると、長期的には逆効果となりかねません。決して副業だけにウェイトを占めずに、本業とのバランスを保つことが重要です。
とくに家庭を持っている方は、その塩梅が難しくなるでしょう。仕事終わりや休日に副業だけに専念していると、家族との関係性に影響が出る可能性があります。その場合は、家族と話し合って納得のいくペースで進めていくことが大切です。
作業療法士で年収1000万円を目指そう
作業療法士で年収1000万円になる方法はいくつかあり、場合によっては別のスキルを活かす必要もあります。年収1000万円は簡単なことではありませんが、収入を上げることが目的であればさまざまな方法があります。ただし、年収を上げる際は計画的に行い、本業をおろそかにしないように注意することが大切です。今回の記事を参考にしつつ、自分にあった方法で無理なく年収アップを目指していきましょう。関連ジャンル
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