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理学療法士をやめてよかったと感じるポイントは?やめるときに準備したいこと

理学療法士をやめてよかったと感じるポイントは?やめるときに準備したいこと

更新日:2024年01月11日

公開日:2023年10月25日

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青空の下で伸び伸びとする男性

理学療法士の仕事に不満を持ち、やめたいと思っている方はいるのではないでしょうか。しかし、実際にやめるとなると「理学療法士をやめていいのかな?」と後悔しないか不安になりますよね。

この記事では、理学療法士をやめてよかったと感じるポイントや後悔するポイントなどについてご紹介します。理学療法士をやめようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。やめて良い点・悪い点や、やめた後のビジョンを知ることで、どのような行動を取ればいいのかが明確となるでしょう。

理学療法士をやめたいと感じる場面

しゃがみ込んでいる女性スタッフ

理学療法士をやめたいと感じるときは、どのような場面なのでしょうか。ここではよくある場面について解説します。

仕事が忙しい

まず、理学療法士の仕事が忙しいと感じたときです。理学療法士は日中のリハビリ以外にも、カルテ記載や書類業務などのさまざまな仕事があります。日中は基本的にリハビリで忙しいため、他の仕事は昼休み、あるいは業務終了後に行う機会が多くなります。毎日定時で終わらず残業が当たり前になっている方もいるのではないでしょうか。

また、職場や人によっては休日も勉強会や学会などのイベントに積極的に参加することもあるでしょう。職場内の仕事でさえ忙しいのに、休日もリハビリ関係のイベントに参加するとなると、心身も疲れやすくなります。

給料が安い

給料が安いのもやめたいと感じる理由の1つです。令和3年度の厚生労働省の調査によると、理学療法士の平均年収は「約427万円」 とされています。一方で、全体の給与所得者の平均年収は「443万円」とされているので、 比較すると安いことがわかるでしょう。

また、理学療法士はリハビリによって診療報酬を得ていますが、その単位数には限界があります。リハビリによって稼げる額にも限界があるため、給料が上がりにくい一面もあります。仕事が忙しいのに、給料が安く昇給がしにくいとなると、やめたいと感じてしまうでしょう。

出典:賃金構造基本統計調査/令和3年賃金構造基本統計調査一般労働者職種(職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額)
国税庁|民間給与実態統計調査

職場内の人間関係に疲れる

理学療法士は職場内の人間関係に疲れやすい傾向にあります。理学療法士は作業療法士や言語聴覚士などのリハビリ職だけでなく、看護師や医師などとのコミュニケーションも重要です。とくに病院勤務の場合はチーム医療が重要視されるので、より他職種と密な連携を取る必要があります。他職種と多く関わる分、人間関係のストレスが溜まる方は多いでしょう。

また、職場によってはリハビリ職内でも上下関係が厳しい場所もあります。そのような職場では心身のストレスがかかりやすく、やめたい気持ちが強くなるのではないでしょうか。

理学療法士をやめてよかったと感じるポイント

ガッツポーズの男女

実際に理学療法士をやめたとしたら、どのような変化が期待できるのでしょうか。ここでは、理学療法士をやめてよかったと感じるポイントを解説します。

給料がアップした

理学療法士をやめて別の仕事に就くことで、給料がアップする可能性があります。先ほど説明したように、理学療法士は全体の給与所得者と比較すると、平均年収は低い傾向にあります。そのため、理学療法士以外の仕事に就ければ、給料のアップは十分に期待できるでしょう。

給料がアップすれば将来に対する不安も軽減され、さらに新しいキャリアを積むモチベーションにつながります。また自己投資や趣味などに費やす余裕も生まれます。

ワークライフバランスがとりやすくなった

別の仕事をすることで、ワークライフバランスがとりやすくなる可能性もあります。理学療法士は365日毎日リハビリをする施設もあるため、シフト制で働いている方も多いでしょう。シフト制では休日や週末など関係なく働くスタイルになるので、家庭や自分の時間を持ちにくい面があります。

ワークライフバランスの整った職場に転職すれば、残業がなかったり、希望通りに休めたりできる場合があります。忙しい毎日から脱却すれば、仕事とプライベートを充実させることが可能です。

人間関係のストレスが減った

理学療法士をやめてよかったと感じるポイントには、人間関係のストレスが減った点もあげられるでしょう。先ほど説明したように、理学療法士は他職種とのやり取りも多いので、人間関係のストレスを抱えやすい傾向にあります。

理学療法士をやめて新しい職場に転職することで、人間関係のストレスが大幅に減少するケースもあります。人間関係のストレスが減少すれば心身の健康につながり、自分らしい生活を送れるようになるでしょう。

理学療法士をやめて後悔するかもしれないポイント

頭を抱えている女性

理学療法士をやめてよかったと感じる場面もある一方で、人によっては後悔する可能性もあるでしょう。ここでは理学療法士をやめたときに後悔しやすいポイントについて解説します。

ビジネスマナーを覚えるのが大変

ビジネスマナーを1から覚えるのが大変で、後悔する可能性もゼロではありません。理学療法士から他の職種に転職する場合、ビジネスマナーの習得が大きな課題です。理学療法士の仕事にもルールやマナーこそあるものの、それは医療現場の特有のものといえます。

新しい職場によっては会議やプレゼンテーション、クライアントとの商談などが当たり前になることもあるでしょう。業界によっても専門用語やビジネス文化は異なるため、場所に応じた振る舞いが必要です。時間をかければビジネスマナーの習得は可能ですが、このような点で疲れてしまう方もいるでしょう。

上司や先輩が年下で気をつかう

ある程度理学療法士として働いた後に転職した場合、上司や先輩が年下になることも多いでしょう。別の職種に就いた場合、理学療法士の経験年数は重要ではなくなります。仕事環境との違いも相まって、必要以上に気をつかうようになるでしょう。

年下の上司や先輩に指示を受ける状況が生まれやすくなることで、違和感やストレスを覚えてしまうのです。このような職場の人間関係の大きなギャップが、理学療法士をやめて後悔する要素となります。

理学療法士の仕事の方が楽しかったと気づく

他の職種の仕事をしてはじめて、理学療法士の仕事の楽しさを再評価するケースもあります。理学療法士の仕事は、忙しかったり給料が安かったりする一方で、やりがいや充実感を覚える場面はゼロではないでしょう。

理学療法士は患者さんに対してのリハビリの成果を実感できることも多く、貢献感を得られるのが大きな魅力です。そのため、他の職種で働くようになってから理学療法士のメリットを再認識し、後悔することもあります。理学療法士をやめて後悔しないためには、楽しかったことも振り返ったうえで検討してみましょう。

理学療法士を本当にやめるべき?その前にしておきたいこと

パソコンに向かう笑顔の女性

理学療法士をやめることは今後の生活にも大きな影響が出る可能性があるため、簡単に決めるのはおすすめできません。ここでは理学療法士を本当にやめる前にしておきたいことについて解説します。

自分の悩みやしたいことを整理する

まずは、自分の悩みやしたいことを整理してみましょう。ワークライフバランスを取りたい、今の給料が安いなど、人によって考えはさまざまでしょう。このときに理学療法士をやめる理由が不明瞭であれば、後悔する可能性は高くなります。

自分の悩みやしたいことを整理し、将来の方向性を明確にすれば、理学療法士の仕事をやめるかどうかを冷静に判断できます。転職や新たなキャリアへのステップを踏む前に、自分自身と向き合い、しっかりと準備を進めましょう。

同僚や友人に相談してみる

理学療法士をやめるか悩んでいる場合は、まずは信頼できる同僚や友人に相談してみましょう。客観的な意見やアドバイスをもらうことで、新しい視点が見えてくるかもしれません。相談する際は、やめたい理由や今後の目標、現場で不安に思っている点などを率直に伝えることが大切です。今の状況をわかりやすく説明すれば、より的確なアドバイスをもらえます。

周囲の意見やアドバイスは今後を決めるうえでの参考となりますが、最終的な決断は自分自身で下す必要があります。他人の意見を聞きながらも、自分自身の価値観や目標を第一に考え、責任を持った行動をしましょう。

転職してみる

給料や仕事関係の悩みで理学療法士をやめたい場合、別の職場への転職も検討してみましょう。理学療法士として働ける職場は幅広く、仕事に困ることは少ないです。給料や待遇などの条件が良好な職場に転職すれば、今まで抱えていた悩みが解消される可能性があります。

そして、「理学療法士自体をやめる必要はなかった」と思えることもあるでしょう。本当に理学療法士をやめたいのかを判断するためにも、一度転職してみることもおすすめです。

副業をしてみる

給料面で悩みを持っている方は、副業をしてみるのもおすすめです。副業は、理学療法士を続けながら新しいキャリアや収入源を獲得できる手段として有効です。副業にはさまざまな種類があり、理学療法士のスキルを活かせるものもあれば、新しい知識が必要なものもあります。副業を継続して収入源の柱が増えれば、「理学療法士でいたほうが安定する」と感じることもあるでしょう。

ただし、副業をはじめるときは職場の就業規則を事前に確認してください。職場によっては副業がNGなケースもあるので、隠れて行っていることがバレるとトラブルに発展する可能性もあります。

理学療法士をやめる際に準備しておきたいこと

胸に手を当てる笑顔のスタッフ

検討の末、理学療法士をやめると決めた際は、どのようなことをすべきなのでしょうか。ここでは理学療法士をやめるときに準備すべきことを解説します。

退職後のプランを立てておく

理学療法士をやめる前に、退職後のプランを立てておきましょう。何も考えずに理学療法士をやめてしまうと、その後の生活や職探しに難航する恐れがあります。

退職する前に考えておきたいポイントは以下の通りです。

●退職後の仕事について
●生活面について
●将来のキャリアについて

退職後はどのような仕事に就きたいのかを明確にしておくことが重要です。そして、家庭を持っている方は保険の見直しや子どもの教育費、今後のライフスタイルなどを整理しておきましょう。将来はどのようなキャリアを歩みたいのか、そのときに必要なものは何なのかを考えることも大切です。

早めに行動しておく

理学療法士をやめると決めたら、なるべく早めに行動しましょう。退職するまでにある程度の期間があれば、その分さまざまな準備ができます。とくに職場探しは時間がかかりやすいので、早めに市場調査や情報収集しておくと、余裕を持って転職活動ができます。

このときに焦って職探しをすると、自分にマッチしない職場に転職する可能性が高まり、後悔しやすくなるでしょう。早めの行動は、退職後に成功するためのキーポイントといえます。新しいキャリアへのステップを踏むために、早期から計画的かつ積極的に動きましょう。

必要な資格があれば取得しておく

今後必要と思われる資格があれば、事前に取得しておきましょう。理学療法士から新しい職種に転身する際に、必要な資格を持っていることは大きなアドバンテージとなります。 

なかには特定の資格を取得しないとなれない職種もあるため、退職前にいかに準備できるかがポイントです。必要な資格がある場合、取得するのにどのくらい期間がかかるのかを逆算し、計画的なスケジュールを立てておくことが重要です。

理学療法士をやめた後の選択肢

笑顔で歩く女性

理学療法士をやめた後にはどのような選択肢があるのでしょうか。ここでは今後のキャリアについて解説します。

資格を活かした職場への転職

資格を活かした職場への転職だと、スポーツトレーナーや医療機器メーカーなどがあげられます。スポーツトレーナーはスポーツクラブやチームなどで、アスリートにケアや運動の指導などをします。医療機器メーカーでは、医療機器の設計やセールスなどに携わるようになるでしょう。

このような職場は今までの臨床経験を活かしやすいので、転職後でも活躍しやすいのが特徴です。理学療法士の資格は多岐にわたる分野で活用できるため、ぜひ自分の興味や適性に合った職場を探してみましょう。

まったく異なる職種への転職

まったく異なる職種へ転職する方もいるでしょう。理学療法士とは別のスキルを活かす職種への転職は大変な点も多いですが、さまざまな経験を得られるきっかけとなります。先ほど説明した通り、理学療法士とは異なる職種の転職には準備が必要なので、なるべく早めに行動することが大切です。

可能であれば、在職中に情報収集や必要な資格の取得を済ませ、万全な状態で転職活動を進めていきましょう。職探しが大変な場合は、転職エージェントの活用もおすすめです。

開業する

転職ではなく、開業するのも1つの手段です。開業したとしても、制度によって理学療法士によるリハビリのサービスは提供できません。そのため、開業する場合は他のサービスを検討する必要があります。

開業は成功すれば収入が青天井となるメリットがある一方で、うまくいかないと赤字になるデメリットもあります。転職と比べると難易度は高い傾向にあるので、開業する際はあらかじめ経営に関するスキルを勉強しておくことが大切です。

理学療法士をやめてよかったと思えるように行動しよう

パソコンに向かうスタッフ

理学療法士をやめてよかったと思えるポイントにはいろいろな要素があります。その一方で、後悔してしまうこともゼロではありません。理学療法士をやめるときは、そのメリット・デメリットをよく考えたうえで行動することが大切です。その他にも、自身の悩みを整理したり、転職してみたりして本当にやめるべきかを検討してみてください。理学療法士をやめる際は、今後のキャリアを決めつつ、なるべく早めの行動を心がけましょう。後悔のない選択をしないように、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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