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転職エピソードvol.3 理学療法士の場合『人間関係が面倒』編

PTOTSTワーカーによるPT・OT・STのお悩みコラム!こちらでは、『人間関係』に悩んでいた理学療法士の転職エピソードをご紹介しています。

更新日:2020年04月06日

公開日:2020年04月06日

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人間関係の悩みから転職を成功させた理学療法士と転職エピソードを聞くアドバイザー

PT・OT・STのお悩みコラムでは、PTOTSTワーカーを通して転職を成功させた方々の「転職エピソード」をご紹介します。

PT・OT・STの転職エピソード

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智美さん:36歳/女性:転職歴3回

★前職:デイケア/理学療法士

★現職:特養/理学療法士

PT・OT・STの転職エピソード/智美さんの場合

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本日はお越しいただきありがとうございます。お会いするのは半年ぶりですね。

お久しぶりです。もう転職してから半年ですか…?なんだかあっという間です。

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新しい環境に慣れるまで、一生懸命過ごされてきた半年間だったのかもしれないですね。その後、転職先ではトラブルなく働けていますか?

はい。今はリハビリに専念できる環境で、ストレスフリーな日々を送っています!

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それはよかったです!前職では色々とトラブルを抱え苦労されていた様子でしたので、安心しました。少し思い出したくないこともあるかもしれませんが…、今回は前職から現在の職場へ転職された際のエピソードを伺いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

大丈夫ですよ、もう過去のことなので!こちらこそよろしくおねがいします。

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職場内派閥で辞める人多数…医療職vs介護職で波乱すぎる人間模様

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冒頭の会話ですでにお察しの方もいらっしゃると思うのですが、智美さんの転職理由は『人間関係』が原因でしたよね。しかも、かなりハードな人間関係のなかに身を置かれていたと伺っています。まずは、当時の勤務先の状況や転職に至ったお悩みについて教えていただけますか?

転職前は定員数26名のデイケアに勤めていて、そこで理学療法士として約2年働いていました。デイケアといえば、医師の指示のもと計画に沿って各職種が役割をもってリハビリや介護を行う施設という認識だと思うのですが、私が勤めていたところはいわゆるブラックといわれる施設で、ちょっと内容が違いました。まず、介護職の人間関係が悪いせいで人の出入りが激しい。そのせいで常に人手不足という状況が続いており、医療職が利用者さんの身体介助を手伝わなければいけないシーンも多々ありました。おまけに、一部の医療職と介護職は折り合いが悪く、限られたスケジュールの中で進める仕事内容などについて度々衝突していて、その言い合いに巻き込まれることもしょっちゅうでした。常にいがみあいや陰口、嫌がらせなどが生じているような職場だったので、人間関係に対する悩みはずっとありました。

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改めて聞いても、だいぶブラックな環境ですね。きちんと役割分担がされているデイケアなら、職種ごとに持ち場や仕事がちゃんと決まっているので、リハビリスタッフが介護業務に介入するということは少ないはずなのですが…。ただ、こうもブラックな職場だと、色々と仕事を兼務するのが当たり前のような風潮になってしまっているんでしょうね。

そうなんです!当たり前のように兼務の流れになっていたんですが、そもそもその考え方がおかしいですよね。しかも、せっかく介護職員の人手不足を補うようにリハビリスタッフが一生懸命ヘルプをしていても、「やり方が違う!」と利用者さんの目の前で文句を言われることもあり、正直イライラしてリハビリどころではなかったです。私はデイケアでもっと利用者さんと寄り添い、リハビリを通して日常生活を少しでも楽に過ごしていただけるようなサポートをしたいのに。どうしていつも周りの人間関係のせいで心をかき乱されなきゃいけないの?と爆発寸前の日々で。(笑)そんな毎日がとにかく嫌で、はやくここを離れたくて転職活動をはじめました。

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爆発寸前というギリギリの精神状態だったんですね。周囲に気を遣ってリハビリ業務に専念できないというのは智美さんも本望ではなかったでしょうし、逆に2年もよく頑張ってこられたなと思います。

ありがとうございます。正直職場の人間関係に相当疲弊していたので、PTOTSTワーカーさんにはとにかくお世話になりました!

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リハビリに集中できる環境で高齢者と引き続き関わっていきたい

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転職に至った経緯は職場の人間関係によるものでしたが、いざ転職するにあたって『ここだけは譲れない』という条件がいくつかあったかと思います。改めてもう一度教えていただけますか?

はい。転職の条件としては、第一に人間関係のよい職場であること、次に仕事内容がこれまでとさほど変わらないこと、そして最後に給与が前職よりも高いことでした。若手といえるような年齢でもないですし、職場環境はよくても仕事内容がガラっと大きく変わるのには抵抗があり...。できれば、デイケアで従事してきたことを活かせる介護施設などがよいとお伝えしました。また、生活もあるため前職より給与が下がるのはきつい…ということで、具体的な金額としては年収400万円以上を希望しました。

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具体的に教えていただきありがとうございます。デイケアでの勤務歴は約2年ということでしたが、理学療法士としての経験年数は長いため、ご年齢も含め介護施設において年収400万円以上は難しい条件ではなかったです。となると、問題は人間関係のよい職場であることですよね。前職では、介護職の人員不足が原因で役割分担の破綻や人間関係の悪化を引き起こしていたと思ったので、介護職員が充足しているかどうかを事前にヒアリングしたうえで、安心して働ける場所をいくつかご紹介させていただきました。

正直、そこまでしっかり一人一人の希望や悩みに寄り添って紹介してくれるんだ…と驚きました。ですが、介護職員が充足しているかどうかなど、詳しい人員配置について教えていただいたことで不安がかなり解消されたのも事実です。介護施設ならデイケアでの経験を活かせますし、なにより経験年数と年齢がしっかり希望年収に反映されことが嬉しかったですね。

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適切な役割分担でストレス軽減!連携がとれることの大事さを実感

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いくつか面接を受け、最終的には希望条件を全て満たしていた特養へ再就職されました。最後に、転職してよかったこと、また現在の心境について教えていただけますか?

転職してなによりもよかったことは、現在の職場の人間関係が荒れていないことですね。(笑)事前に職員数の確認などをしていただきましたが、入職後も人手不足という状況は一切なく、勤務歴の長い介護職員さんなどが多いため、いい意味でバランスよく上下関係が構築できているように感じます。もちろん、人間なのでちょっとしたことで機嫌を損ねたり態度にでたりする人はいますが、大きなトラブルになるようなことはないので、目をつぶれる程度ですね。あとは、各職種が役割をもってチームとして動いているので、連携力は以前と比べものにならないくらい高いと思います。転職前のデイケアでは、お互いにぎくしゃくしてチームプレーができていなかったので、介護職と医療職がきちんと連携して動くことって改めて大事なんだなと実感しています。

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人間関係で悩まれていた智美さんにとって、転職がストレス軽減へと繋がったことは自分のことのように嬉しいです!適切な役割分担で動くということがきちんと機能している環境だからこそ、今まで以上にご自身がやりたかった「日常生活の質を上げるリハビリ」にも専念できると思います。これからは人間関係に悩むことなく、理学療法士としてスキルを更に磨き、充実した毎日を過ごしてくださいね!

ありがとうございます。36歳にしてやっと自分らしく働ける場所を見つけた気がします。利用者さんにしっかり向き合ったリハビリを、今後も引き続き行っていきたいと思います!あとは、過去の私のように人間関係で悩んでいる方が、今回の転職エピソードを参考に一歩前に進むきっかけになれば嬉しいです。

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【編集部からの一言】

今回の転職エピソードでは、「人間関係が面倒」という誰しもが直面しやすい問題を抱えながらも、転職によって働きやすい環境を手に入れたストーリーをご紹介しました。介護施設だけでなく病院やクリニックなど、セラピストが働く職場ではさまざまな職種が協力しあい、患者や利用者を治療・支援していきます。そのため、各職種が適切に連携し円滑なリハビリテーションを実施するには、良好な人間関係であることが必要不可欠です。しかしながら、現状としては多くの方が職場の人間関係が原因で、転職を希望されるケースが多い傾向にあります。すぐに解決できる問題であれば、まずは職場の上司や該当部署に相談・報告するのがよいですが、根深い人間関係のもつれは残念ながら解決できないことも。人間関係の悩みを抱えているなら、智美さんのように思いきって転職に踏み出すこともひとつの選択肢。ぜひ、今回の転職エピソードを参考にしてみてくださいね。
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