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作業療法士をやめたいときは?確認すべきポイントやおもな転職先を解説

作業療法士をやめたいときは?確認すべきポイントやおもな転職先を解説

更新日:2024年01月15日

公開日:2024年01月12日

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手で顔を覆うスタッフ

今の仕事に満足がいかず、作業療法士をやめたいと考えている方もいるのではないでしょうか。作業療法士をやめる際は、なぜやめたいのか、その後の転職先はどうするかを良く考えることが大切です。

この記事では、作業療法士をやめたいと感じる理由や転職際のポイントなどについてご紹介します。作業療法士をやめたいときにするべき行動を理解することで、今後の選択肢が広がるようになるでしょう。

作業療法士をやめたいと感じる理由

パソコンを眺めるスタッフ

作業療法士をやめたいと感じる理由としては、以下の通りです。

1. 仕事が忙しい
2. 人間関係に疲れた
3. 給料が安い
4. 理想の仕事とのギャップがある

ここではそれぞれの理由について詳しくみていきましょう。

1.仕事が忙しい

1つ目の理由として、作業療法士の仕事が忙しい点です。

作業療法士の仕事はリハビリ業務だけではありません。カルテの記入や定期的なカンファレンスの書類作り、係の資料作りなど、さまざまな業務があります。

また、業務中は基本的にリハビリの時間なので、それ以外の仕事は業務外で行うことも多いでしょう。その結果、残業が続き心身ともに疲れてしまう……ということも珍しくありません。このような多忙な日々が続くと、作業療法士をやめたくなると感じることもあるでしょう。

2.人間関係に疲れた

2つ目の理由は、人間関係に疲れてしまう点です。

作業療法士は他のリハビリ職や患者さんだけでなく、医師・看護師など他職種と頻繁にコミュニケーションをとる職種です。とくに立場の異なる他職種との連携には苦労しやすく、ストレスを感じる方もいるのではないでしょうか。

また、患者さんとの信頼関係を構築できないと、リハビリがうまく進まなくなる恐れもあります。このように、多くの方と関わる必要がある作業療法士は、人間関係に苦労しやすいといえるでしょう。

3.給料が安い

3つ目は、作業療法士の給料が安い傾向にある点です。令和3年度の調査によると、作業療法士の平均年収は「約427万円」とされています。 

作業療法士と他の医療職を含めた平均年収について、以下の表にまとめました。 
職種名平均年収
作業療法士約427万円
医師約1,378万円
薬剤師約581万円
看護師約499万円
准看護師約407万円
放射線技師約547万円
臨床検査技師約496万円
このように、他の医療職の平均年収を比較すると、作業療法士は低い傾向にあることがわかります。仕事が忙しいのに給料が安いとなると、「作業療法士をやめたいと」思う方もいるでしょう。

出典:賃金構造基本統計調査/令和3年賃金構造基本統計調査一般労働者職種(職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額)

4.理想の仕事とのギャップがある

4つ目は、理想の仕事とのギャップがある点です。

実際に働いたときに、思い浮かべていた仕事とは異なっていると、その分のギャップでショックを受けることがあります。作業療法士の場合は、「思っていたリハビリと違った」「思ったよりも雑務が多かった」などを感じることも珍しくありません。仕事を続けていてもそのギャップが埋まらないと、次第に疲れてしまって作業療法士をやめたいと思うようになるのです。

作業療法士をやめたいと感じたときにしておきたいこと

スマホを持つスタッフ

作業療法士をやめたいと感じた場合、すぐにやめることはおすすめできません。ここではやめたいと感じたときにしておきたいことについて解説します。

やめたいと感じている原因を明確にする

まず、なぜやめたいと感じているのか、その原因を明確にしましょう。原因を明確化できたら、それが解決できる範囲なのかどうかを考えることが大切です。

たとえば、作業療法士の仕事自体がイヤになった場合は解決が難しいかもしれません。しかし、特定の方との人間関係が原因の場合、その方との接触を極力避ける、別の部署に異動するなどで解決できる可能性があります。そのような問題を解決できれば、「作業療法士をやめる必要はなかったかな」と思い直すこともあるでしょう。

やめたい場合は原因を明確にしたうえで、今できることがないかを考えてみてください。

上司や仲の良い先輩、同僚に相談をする

上司や仲の良い先輩、同僚に相談することもおすすめです。作業療法士をやめるときに、やめるべきかどうか悩む方もいるでしょう。場合によっては本心とややズレた選択をとってしまうケースもあります。

そのような事態を避けるためにも、気軽に話せる方に相談してみてください。客観的な意見を取り入れることで、新しい考えが生まれるきっかけとなります。ただし、最終的な結論は自分でしっかりと決めて、後悔がない行動をとるようにしましょう。

作業療法士をやめるべき?やりがいや魅力を再確認

車いすの男性とスタッフ

ここでは、作業療法士のやりがいや魅力についてあらためて確認しておきましょう。

● 国家資格なので安定して仕事ができる
● 給料が景気に左右されにくい
● 患者さんの状態が良くなる経過を追える
● 患者さんに感謝されやすい

このように、作業療法士には大変な面もありますが、良いと感じられるポイントも多くあります。これらのやりがいや魅力点について把握したうえで、やめるかどうかを考えてみましょう。作業療法士をやめるのも1つの選択肢ですが、場合によってはこのまま仕事を続けるのも良いケースもあります。

作業療法士をやめた後の転職先は?

スーツ姿で笑顔の女性

今の職場をやめた後は、どのような選択肢があるのでしょうか。ここではやめた後の転職先について解説します。

作業療法士としての仕事を継続できる職場

まず、作業療法士としての仕事を継続できる職場に転職して働くことです。単純に職場を変えるだけなので、仕事の内容が大きく変わることはなく、ストレスも少ないでしょう。

作業療法士として働ける職場は以下の通りです。

● 病院
● クリニック
● 介護老人保健施設
● デイサービス
● 訪問リハビリ
● 研究機関
● 教育機関

このように、作業療法士はさまざまな場所で活躍ができるため、仕事に困ることは少ないといえます。「今の職場がイヤだけど、作業療法士の仕事は続けたい」と思っている方は、この選択肢をとるのがおすすめです。

作業療法士の知見を活かせる職場

作業療法士の知見を活かせる職場への転職という選択肢もあります。作業療法士の経験や知識は、臨床以外でも十分に活かすことが可能です。

たとえば、医療機器を開発している企業や医療関係の転職を専門とした企業などがあげられます。臨床とは異なる方法で人々の助けとなれば、「今まで作業療法士をやってきてよかった」と実感できるでしょう。

このような選択は、「作業療法士の仕事からは離れたいけど、今までの経験を活かしたい」と思っている方におすすめです。

一般企業への転職

作業療法士とは関係ない一般企業への転職も1つの手段です。一般企業で仕事をすることで、今までとは違う新鮮な気持ちで働けるようになるでしょう。新しい分野での仕事は大変な一方で、リハビリ以外の新しいスキルを獲得できるチャンスです。

成果報酬型の仕事であれば、作業療法士のときよりも収入アップも見込めるでしょう。作業療法士以外にやってみたいことがある方は、こちらの選択肢も検討してみてください。

作業療法士をやめて転職するときのポイント

ガッツポーズをする男性

作業療法士をやめて転職するとき、どのようなことを意識すべきでしょうか。ここでは転職するときのポイントについて解説します。

やりたいことを明確にしておく

作業療法士をやめる前に、自分が何をやりたいのかを明確にしておきましょう。自分がやりたいことが明確になっていないと、転職に時間がかかりやすくなります。また、転職したとしても仕事にマッチせず、また「やめたい」と感じてしまうこともあるでしょう。

漠然とした思いで転職するのではなく、以下のようなポイントをはっきり考えておくことが大切です。

● 何をやりたいのか
● どんな職場につきたいのか
● どれくらいの給料が欲しいのか
● 今後のキャリアはどのように考えているのか

今の考えを明確にすることで理想の職場に転職し、自分らしく働けるようになるでしょう。

なるべく早めに情報収集をしておく

転職を考えている場合は、なるべく早めに情報収集をしておきましょう。情報収集が遅くなると、結局今の職場をやめられず、ズルズルと働くことになる可能性があります。

また、今の職場をやめた後も転職先が決まらない、ということもあるでしょう。早めに情報収集をしておけば、自分にマッチした職場が見つかりやすくなり、余裕を持って転職活動ができるようになります。今の職場をすぐにやめたいからといって、転職活動を疎かにしないように注意しましょう。

作業療法士をやめたいと感じたときは慎重に物事を進めよう

二人の女性スタッフ

作業療法士をやめたいと感じたときは、まずはその原因を明確にしつつ、必要に応じて信頼できる方に相談することが大切です。そのうえでやめると決めた場合は、なるべく早めに行動することを心がけてください。自分のやりたいことを明確にして、その希望に沿った転職活動を行うことで、理想の職場に出会えるでしょう。すぐにやめたいからと衝動的に退職をするのではなく、慎重に物事を進めていくことが重要です。
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