人材の求人依頼 PTOTSTワーカー 0120-51-1151

苦手な患者がいるけど理学療法士はどうすればいい?パターンごとの対処方法もご紹介

苦手な患者がいるけど理学療法士はどうすればいい?パターンごとの対処方法もご紹介

更新日:2024年01月11日

公開日:2023年10月25日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
考えるスタッフたち

リハビリで多くの患者さんと関わる理学療法士。仕事をしていると、
「この人苦手だな」「言うこと聞いてくれない、どうしよう…」
と苦手な患者さんと話をしなければいけない時はありませんか?
仕事のため、避ける訳にもいかず疲れているかと思います。

この記事では、苦手な患者さんとの接し方に悩んでいる理学療法士の方に向けて、タイプ別の特徴やどこでも使える接し方の考えを解説しました。1人で悩んでしまうと、解決策が浮かびにくいのが人間関係の悩み。ぜひ、この記事を読んで、心のモヤモヤを解消していきましょう。

理学療法士が苦手と感じる患者さんは?タイプ別に解説

「不得意」と「得意」

理学療法士の方が苦手に感じる患者は、タイプに分けることができます。悩むタイプごとに、どんな性格か分かると対処がしやすいです。ここでは、特に悩むことが多い苦手な患者をタイプ別に解説します。

好意をもっている

好意をもたれることは、悩みやすいケースの特徴です。仕事のため、理学療法士はあくまでも患者さんとセラピストの関係。その関係が崩れてしまうことは、大きな問題です。しかし、異性であると、話をしているうちに好意を持たれることは、珍しいことではありません。

好意をもたれてしまうと、プライベートでも会おうとしてくる方も居ます。連絡先を聞かれても、一貫態度で示していくことが大切です。また、嘘でも良いので結婚していることや付き合っている人がいることをアピールするのも、適度距離を保つのに役立ちます。

すぐに怒る

すぐに怒る人も、扱いづらい患者さんのケースです。仕事でコミュニケーションを取っているだけでも、悪口を言う方や何かと文句を付ける方は、コミュニケーションを取りたくないかと思います。

すぐに怒る人は、背景に何かしらの問題を抱えているように考えるのも1つの手です。身寄りの方が居ない、話ができる方がいないため、無理やりコミュニケーションを取ろうとしているパターンもあります。質病歴や家族関係など、その患者さんの背景を知ることは試してみても良いでしょう。

話がかみ合わない

話がかみ合わないことは、高齢者の方に多いケースです。リハビリの指示をしても動いてくれず、リハビリをやってくれないことも。また、必要だと思って話したことも、全く動いてくれずに困ってしまうケースがあります。

対応に困ってしまったときは、患者さんの状態を今一度確認するのも必要です。耳や脳に何らかの障害があるか、認知症などの疾病の疑いがないかを確認する野も良いでしょう。何らかの原因があれば、関わり方や伝え方を工夫することでコミュニケーションができるようになります。

高圧的・横暴な態度

高圧的・横暴な態度の患者さんは、理学療法士の方も疲れてしまいます。相手も上から目線で物を言うので、関わっている理学療法士も厄介に感じるケースの1つです。仕事以外であれば関わらない選択肢もありますが、仕事のためどうしても逃げられないもどかしさがあります。

患者さんの心理としては、高圧的にならざるをえない理由があります。自分に自信がないことや、悲しい思いをしないために間違った接し方をしている人が多い印象です。こちらも冷静に対処することで、言い合いにならずにすみます。感情的にならずに、俯瞰(ふかん)して、接することが、理学療法士として対応できるポイントの1つです。

理学療法士が苦手な患者の対処方法は?看護師でも誰でも使える方法を解説

ボールを使ったトレーニング

苦手な患者がいると、どうしてもその悩みから解放されたいですよね。解決するには、自分がその患者を嫌いだということを認めることから始まります。感情的になると解決しないため、冷静に対処方法を考えていくことが1つの鍵です。

ここでは、看護師でも理学療法士でも医療関係者に使える、苦手な患者の対応方法を紹介します。ステップごとに詳しく解説しましたので、最初から読んで試していってみてください。

患者の何が嫌いかを紙に書き出してみる

まずできることの1つに、紙に書き出すことが大切です。その際に、どの部分やどの行動が嫌いかを具体的に書き出していきましょう。

人間の脳は一度「嫌い」になってしまうと、全部の行動を嫌いになってしまい感情的になってしまいます。そこで、客観的にどの行動が嫌なのかを把握するために、紙に書くことはとても効果的です。

記録する際には、「どの行動」「その行動でどんな気持ちになるか」「どの時間に起こるか」「週何回起こるか」を把握すると、対処方法が考えやすくなります。

何が不満でそのような行動をしているか考える

紙に書き出した後は、その原因を考えてみましょう。心理学の世界で行動分析という考え方があります。人間の行動には何らかの理由が必ずあります。客観的に把握することで、苦手な人に対する考えを変えることができます。

たとえば、高圧的な態度の人がいます。表向きだと分かりませんが、実は家族と離れて寂しいから話相手をつくるために、わざと演じていることも。その人が考えていなくても、自然に要求を強くしている可能性もあります。

患者が苦手な人だと、考えることが嫌だと言う人もいるでしょう。冷静に対処するために、紙に書くことはとても効果的です。また、紙に書くことで、他の人とも共有しやすくなります。信頼できる先輩や同僚にアドバイスももらえるため、ぜひ書き出してみるようにしましょう。

患者を変えようとせず、自分の考えや行動を変える

患者さんの苦手な部分が分かったら、対処法を考えましょう。その際に、相手を変えずに、自分の考えや行動を変えるようにしましょう。

感情とは、相手の行動に対して生まれています。相手を変えることは難しいですが、自分の考えや行動を変えるのは、すぐにできます。そのため、苦手な患者さんの行動に対して、反応する考えや行動を変えていきましょう。

好意をもたれている場合は、どこまでが嫌でどこまでを許せるか伝えることも1つの方法です。好意自体は変えられませんが、自分で壁や境界線を作ることはできます。同僚や信頼できる人と相談しながら、具体的な対処方法を考えていきましょう。

暴言・暴力等我慢できないものはすぐに報告

どうしてもがまんできないものは、物理的に距離をとることも大切です。たとえば、暴言・暴力・セクシャルハラスメント等、人としての人権を失いかねない出来事もあります。その場合は、言いづらくてもすぐに報告して対処しましょう。

仕事をしている中で、人権を守っていくことは大切です。患者さんと接していても、自分の人権は自分で守っていきましょう。理学療法士として仕事をしていても、がまんしなくても良いのです。

自分のリフレッシュも忘れず

おろそかになりがちなのが、自分のケアです。仕事で無理をすると、身体にストレスはかかっています。自分が好きなことや気持ちが良いもので、リフレッシュすることは大切なことです。

たとえば食べることが好きな人であれば、行きたいお店を予約する。香りが好きな人は、好きなアロマの香りがするお香を家で炊く、と言ったことです。人によってリフレッシュできるものは違うため、自分が喜ぶことを考えて、実行してみましょう。

自分にごほうびをあげるのは、自分しかできません。頑張って仕事をしたら、少しでもリラックスできるように、自分で自分の元気をチャージしていきましょう。

理学療法士は誰でも苦手な患者はいる!我慢のし過ぎは禁物

ハートマークを持つ女性

理学療法士の仕事をしていると、出会ってしまう苦手な患者。順序良く対応すれば、良い関係を築けます。また、人権に関わる問題であれば、自分以外の人も巻き込んで抱え込まないようにすることが大切です。

また、仕事以外の自分のケアも大切。ぜひ、この記事の方法を参考にして、少しでも自分が楽になれるように生活していきましょう。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ジャンル

最新コラム記事