機能訓練指導員になるのに必要な資格とは?仕事内容や給与もご紹介!

機能訓練指導員に興味のあるリハビリ職の方必見のコラムです。機能訓練指導員になるのに必要な資格や仕事内容、給与についてまとめています。

2020.05.01

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機能訓練指導員 必要な資格とは? 仕事内容や給与についてもご紹介!

介護施設を中心に活躍する『機能訓練指導員』という職種。
この職種で働くには、どのような資格が必要になるのでしょうか?
また、仕事内容についてや気になる給与についてもご紹介したいと思います。

機能訓練指導員とは?

機能訓練指導員とは?

機能訓練指導員とは、介護施設や事業所などで要介護認定を受けている利用者が、自立した日常生活を送るために必要な身体機能の維持・回復をさせるため、機能訓練などをおこなう職種です。

基本の仕事内容について

機能訓練指導員は、施設での機能訓練業務の全てに関わります。
主な仕事内容は、機能訓練計画書の作成と訓練業務です。
機能訓練計画書は、利用者が特別養護老人ホームなどで生活をしているのか、デイサービスやショートステイなのか、その人の生活環境などに合わせて作成します。
そのため、まず利用者の生活環境の確認や身体機能の評価をおこなったうえで、利用者自身や家族の意向を踏まえて「どのような訓練が必要なのか」を考えプランをたてます。機能訓練計画書は、規定により3ヵ月ごとに見直しをしなければなりません。
訓練業務は、個別に作成された機能訓練計画書に沿って、機能訓練や機能訓練の要素を取り入れたレクリエーションなどを実施します。

具体的には、どのような業務をおこなうのでしょうか?
下記に主な業務の項目をまとめてみました。

【主な業務の例】
●歩行訓練、筋力トレーニング、発声練習などの機能訓練
●心身機能の評価
●レクリエーションの実施
●利用者に合わせた個別機能訓練計画書の作成
●利用者に合わせた車いすや補助具、自助具の選択
●自立支援に基づいた介助の提案と指導(他介護スタッフに対して)
など

機能訓練指導員になるには資格が必要?

機能訓練指導員になるには資格が必要?

機能訓練指導員は、資格の名前ではなく職種の一つです。
しかし、機能訓練指導員として働くには決められた資格を持っていることが条件になります。その資格とは、下記8つの資格のうちいずれか一つです。

【定められている8つの資格】
●理学療法士
●作業療法士
●言語聴覚士
●看護師
●准看護師
●柔道整復師
●あん摩マッサージ指圧師
●鍼灸師(平成30年に追加)

これらの資格を持っていれば、介護施設などにおいて機能訓練指導員として利用者の機能訓練に携わることが可能です。上記資格のほとんどは国家資格となるため、現在どの資格も持っていないという方は数年かけて資格を取得しなければなりません。
平成30年に追加された「鍼灸師」については、他の資格とは要件が異なり「灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設にて、半年以上の実務経験が必要」とされています。
施設によっては「看護師に限定」「機能訓練指導員として実務経験がある人」など、条件付きで募集されている場合もあります。

資格によって求められる「機能訓練指導員」としての仕事内容とは?

保有資格によって仕事内容が変わる?

機能訓練指導員は、保有している資格によって求められる役割が異なります。
そのため、基本の仕事内容に加えて保有資格を活かすことが必要です。
資格ごとの仕事内容について見ていきましょう。

【理学療法士】の仕事内容

理学療法士の資格を持つ機能訓練指導員は、身体機能を回復させる運動療法や温熱、寒冷、電気などを用いて症状を改善させる物理療法を実施します。
また、福祉用具の選定や在宅ケア、生活習慣病の予防など幅広い仕事をこなします。

【作業療法士】の仕事内容

作業療法士の資格を持つ機能訓練指導員は、入浴・食事・掃除など応用動作のリハビリから、立つ・歩くなどの基本的な動作のリハビリまで、専門性を活かして機能の回復、維持、開発をおこないます。
レクリエーションなどの活動を通して、心と体のケアをすることが得意な点は、機能訓練指導員として必要とされるポイントです。

【言語聴覚士】の仕事内容

言語聴覚士の資格を持つ機能訓練指導員は、機能訓練において主に言語分野のリハビリを担当します。また、口腔ケアや、誤えん予防の視点からリハビリをすることが多く、口腔機能を向上させる役割も担っています。高齢者が体力を維持するためには食べる力が必要です。その食べる力を支援する仕事として、言語聴覚の専門的な知識や技術が求められています。

【看護師・准看護師】の仕事内容

看護師・准看護師の資格を持つ機能訓練指導員は、医学的な知識を用いて利用者の健康状態の管理・病気のリスク管理・病気やけがの処置などをおこないます。リハビリの知識や技術については勤務しながら覚えていくことがほとんどです。

【柔道整復師】の仕事内容

柔道整復師の資格を持つ機能訓練指導員は、骨や関節などの運動機能の向上を中心とした機能訓練や骨や筋肉などの痛みを緩和させるなど機能回復のサポートをします。柔道整復師は、高齢者特有の疾患に対する知識が高いため、介護施設にとって必要とされる人材です。
介護業務全般の技術においては、働きながら現場で覚えていきます。

【あん摩マッサージ指圧師】の仕事内容

あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ機能訓練指導員は、疲労や筋肉のコリ、身体の諸症状をマッサージや指圧療法によって改善、軽減するリハビリが求められます。
トレーニングによる疲労感を軽減させるだけではなく、運動機能の向上に対しての指導もおこないます。介護業務全般については、現場で働きながら覚えていきます。

【鍼灸師】の仕事内容

平成30年の「介護保険法改定」にともない、機能訓練指導員として新たに鍼灸師が認められるようになりました。しかしながら、鍼灸師は資格要件のほかに「鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設にて半年以上の実務経験があること」という条件が付け加えられています。そのため、まずは条件に合う施設で実務経験を積むことが必要です。
鍼灸師の資格を持つ機能訓練指導員は、鍼灸を用いて身体の痛みを取り除くプロフェッショナルとしての知識と技術が求められ、鍼灸師にしかできない施術によって高齢者の機能改善を期待されています。

機能訓練指導員の給与額はいくら?

気になる“給与”について

機能訓練指導員として働くとどのくらいの給与がもらえるのか気になりますよね。
そこで、機能訓練指導員の給与について調べてみました。
【職種別|平均給与額】
職種平均給与額
介護職29万4880円
看護職員36万8310円
機能訓練指導員
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
33万4730円
厚生労働省の平成30年度「介護事業実態調査(介護従事者処遇状況等調査)」によると、機能訓練指導員の平均給与額(月給)は33万4730円。介護施設で勤務する場合、資格手当が加算されるため一般的な介護職より約4万円高い給与額です。
また、機能訓練指導員は勤務する施設や持っている資格によって給与額の幅が多少異なります。看護師や理学療法士の資格を持っているとやや高め、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師はやや低めの傾向です。

機能訓練指導員が働ける職場

機能訓練指導員が働ける職場とは?

機能訓練指導員として働ける職場は、介護施設や事業所、要介護者向けの医療施設の2パターンです。
それぞれの特徴と施設の例をご紹介します。

◇介護施設・事業所◇
介護施設で機能訓練指導員として働く場合は、介護施設を住まいとしている入居者や、デイサービスなどに継続して通う利用者に機能訓練をおこないます。そのため、担当している方と長期的に関わっていくことが可能です。

<施設の例>
●デイサービス(通所介護、地域密着型通所介護、認知症対応型通所介護、療養通所介護)
●ショートステイ(短期入所生活介護)
●特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護)
●介護付有料老人ホーム(特定施設入所者生活介護、地域密着型特定施設入所者生活介護)
など


◇要介護者向け医療施設◇
要介護者向けの医療施設は、医師や看護師が常勤で配置されているため、介護よりも医療に重点を置いてます。機能訓練指導員として、より専門的なリハビリを実施したい方におすすめです。

<施設の例>
・介護療養型医療施設
・病院併設型リハビリステーション
・介護老人保健施設(短期入所療養介護)
など

機能訓練指導員として働きたいと思ったら

機能訓練指導員として働きたいと思ったら・・・

機能訓練指導員として働くためには、まずは求人を出している施設を探し応募しましょう。
機能訓練指導員は、通所介護施設やショートステイ、特別養護老人ホームなどで「1人以上配置すること」と義務付けられています。そのため、介護施設の増加にともなって需要は高まり、求人数も増えている状況です。

しかし、数ある求人の中から自分の希望に合った施設を探すことは、一つひとつ求人を見てなければならないので大変ですよね。できれば、応募前に職場の雰囲気や、細かい条件などについても確認しておきたいと思う方は多いはず。
そこで、おすすめなのが転職エージェントであるPTOTSTWORKERを利用する方法です。
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専任アドバイザーがいるPTOTSTWORKERなら、あなたに合った職場がきっと見つかるはずです。

さいごに

さいごに

機能訓練指導員は、利用者が望む「その人らしい生活」を取り戻すための手助けができる仕事です。この仕事をするなかで、利用者からの感謝の言葉を直接頂けることは、機能訓練指導員としてのやりがいに繋がります。
機能訓練指導員は、今後さらに需要が増えると予想される職種です。高齢化が進むいま、介護施設が続々と開設されており、機能訓練指導員は重要な存在となっています。
理学療法士や作業療法士など、条件にある資格の取得を目指している方や、すでに資格を持っている方で、利用者と長期的に関わっていきたいと持っている方は、ぜひ仕事探しの選択肢に入れてみてください。
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