精神科病院の施設形態について

精神科病院に興味のある理学療法士、言語聴覚士の方必読!働けるのは作業療法士だけではありません!

2020.01.07

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リハビリ職の施設について 精神科 編

精神科病院とは?

精神科病院は、以前「精神病院」と呼ばれていましたが、2006年12月に「精神病院の用語の整理等のための関係法律の一部を改正する法律」が施行され「精神科病院」へと改められました。
精神科病院は、心(こころ)の病気を診る医療機関で「精神障害・精神疾患・依存症・睡眠障害・不安障害・認知障害など」を主な診療対象としている病院です。
診療科目は病院によって異なり、精神科や心療内科など“心”の病気を専門としている病院もあれば、内科や整形外科、リハビリテーション科など“心と身体”を総合的に診ている病院もあります。

精神科と心療内科の違い知ってる?精神科病院で働くなら知っておこう!

心の病気を診ている病院では、精神科と心療内科のどちらも診療科目に入っていることが多いはず。けれども、この2つの科目の違いについて「実は、ちゃんと分からない・・・」というセラピストも中にはいるのではないでしょうか?
そこで、この精神科と心療内科の違いを簡単にご説明したいと思います。

精神科⇒『心』に原因があり『心』に症状が出る
主な疾患例:統合失調症・薬物依存症・アルコール依存症・うつ病(感情障害)・認知症など

心療内科⇒『心』に原因があり『身体』に症状が出る
主な疾患例:心身症・消化器心身症
(頭痛、高血圧、糖尿病、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など)

心に原因があることは同じですが、病気の症状が心と身体のどちらに出るのかで診療科が変わります。
これから、精神科病院で働きたいと考えている方は、上記科目の違いについてしっかりと理解しておきましょう。

精神科病院で働くのは作業療法士だけじゃない!?

精神科病院で働くリハビリ職といえば、どの職種をイメージするでしょうか?
インターネットで、精神科病院のリハビリ職について調べてみると、作業療法士についての情報がほとんどです。
そのため、精神科病院=作業療法士というイメージを持っている方は少なくありません。
理学療法士や言語聴覚士の方の中には「精神科病院は作業療法士しか働けないのか・・・」と思い、精神科病院への転職や就職を諦めてしまう方もいるはず。
確かに理学療法士や言語聴覚士の在職数は少ない傾向にあります。
しかし、精神科病院で働けないわけではありません。
実際に、どのくらいの理学療法士や言語聴覚士が精神科病院で働いているのか調べてみたので、一緒に見ていきましょう。

精神科病院の施設数ってどのくらい?

そもそも、精神科病院は全国にどのくらいあるのでしょうか?
全国にある精神科病院の数を調べてみました。
「厚生労働省|平成29年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」によると、一般病院の数が7353施設に対して、精神科病院は1059施設と全体の13%しかありません。

では、各都道府県の精神科病院数はどのくらいでしょうか?
都道府県別の精神科病院数をまとめたのが以下の表です。
都道府県別の精神科病院数

※参考:「厚生労働省|平成29年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」統計表10

全国で最も多い精神科病院数を誇るのは68施設ある北海道
つぎに多い都道府県は、61施設の福岡県、そして50施設の東京都と続きます。

<都道府県別の精神科病院数 TOP5>

精神科病院数TOP5の都道府県がこちら。

[1位] 北海道‥‥68施設
[2位] 福岡県‥‥61施設
[3位] 東京都‥‥50施設
[4位] 埼玉県‥‥48施設
[5位] 神奈川県‥47施設

精神科病院で働くPT・OT・STの人数はどのくらい?

精神科病院で働くリハビリ職の方は、どれくらいの人数がいるのか調べてみました。
「厚生労働省|平成29年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」によると、精神科病院に従事しているリハビリ職は合計約7069名です。
リハビリ職それぞれの職種に分けてみてみると
理学療法士(PT)約234名
作業療法士(OT)約6776名
言語聴覚士(ST)約59名
 という結果に。
精神科病院で働くリハビリ職は、作業療法士に比べて理学療法士、言語聴覚士は圧倒的に少ないということが分かりました。なかでも、言語聴覚士の数は作業療法士の1割以下という少なさです。

では、なぜ作業療法士だけがこんなに多いのでしょうか?
それは、精神科や心療内科など心の病気を専門とする数多くの病院が、作業療法のみのリハビリを実施していることが影響していると考えられます。

しかし近年では、精神疾患の治療は心だけではなく身体機能が向上することで、心にいい影響をもたらすという考え方が広まってきており、心と身体を総合的に診る精神科病院が増えてきています。
また、精神科病院では高齢者の患者さんが増加傾向にあり、身体機能や嚥下機能の低下によって理学療法士や言語聴覚士の訓練を必要とされる方が少なくありません。
そのため、精神科病院での理学療法士や言語聴覚士の需要は高まっています。

精神科病院での仕事内容について

精神科病院で働くリハビリ職の方は、どんな仕事をしているのでしょうか?
それぞれの職種別で仕事内容をみてみましょう。

【理学療法士】
精神科病院では、まず患者さんとの信頼関係の構築が大切です。
そして、患者さんの病気の特徴や回復に合わせたプログラムを作成し、失敗しないような課題から少しずつ本人のペースでリハビリを行います。
とくに、高齢者の患者さんは長期の入院になると身体機能が低下しやすく、廃用症候群などになりかねません。そうならないためにも、身体機能を低下させず維持、向上させるリハビリが必要となります。

【作業療法士】
精神科病院での作業療法士が行うリハビリは、退院後の集団生活や地域での生活に対応できるようになることが主な目的です。
まずは、患者さんと個別で関わることから始め、徐々に対人スキルを上げていきます。
リハビリ内容は、グループホームの見学や心理教育、料理教室や買い物に行くなど多岐にわたり、その患者さんに必要なリハビリを行います。

より詳しく知りたい方はこちら


【言語聴覚士】
言語聴覚士が行うリハビリでは、高齢の患者さんを対象とすることがほとんどです。
高齢の患者さんは、疾病の悪化から嚥下機能が低下する場合があるため、早期から嚥下機能の評価を行い食事の訓練を実施します。
早い段階からリハビリをすることで、嚥下機能の低下を防ぎ食事ができないという状態にならないようにサポートしていきます。

精神科病院で働くセラピストとして大事なことは、患者さんが抱えている病気の特徴をきちんと理解し、患者さんに合わせたペースでリハビリを行うことです。
コミュニケーションをとることが難しかった患者さんに社会性が戻ってくるなど、病気が回復していく姿を見られることはセラピストという仕事へのやりがいに繋がるでしょう。

「クリニックや整形外科も気になる!」という方はこちら↓を読んでみて下さい。
「クリニック」の施設形態が気になる方!
「整形外科」の施設形態が気になる方!

精神科病院で働くには

精神科病院で働くには、病院のホームページや求人情報からセラピストを募集している病院を探し、面接を受ける必要があります。
しかし、数多くの求人情報から気になる病院を探し、どんな病院なのか一つひとつリサーチするのは時間もかかり大変ですよね。求人情報やホームページだけでは分からないことも多いため、就職後に「思っていたのとちがった」と後悔する方は少なくありません。
できれば、事前にしっかりと職場の雰囲気や待遇面などを見て決めたいと思う方は多いはず。
そこで、おすすめなのが“転職エージェント”を利用する方法です。
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