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スキルアップしたい言語聴覚士必読!本当に必要な資格6選

スキルアップのため、どの資格を取得するか迷っている言語聴覚士に読んでほしい!本当に必要なものをご紹介します。

更新日:2019年11月12日

公開日:2019年10月09日

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本当に必要な資格6選!!

言語聴覚士として働き始めて3年ほど経った頃、仕事にも慣れてきて少し余裕が出てきたという方は多いはず。
同期との集まりで“スキルアップ”についての話題が出始めるのもこの頃です。
「スキルアップのために資格取得の勉強を始めた」など、すでに動き始めていることを聞くと「自分も何か資格を取得しないと!」と焦りを覚えた方もいるのではないでしょうか?
そこで、数ある資格の中から言語聴覚士におすすめな資格をまとめてみました。

言語聴覚士のスキルアップに繋がるのは?人気の資格をご紹介!

SKIL UP↑どの資格を選ぶ?

スキルアップのために資格を取得するといっても、言語聴覚士が取得可能な資格はたくさんあります。
実際に調べてみると、民間の資格から国家資格まで数多くあり、どれが必要なのか分からなくなったという方も多いはず。
そこで、言語聴覚士に人気がありスキルアップに繋がる“本当に必要な資格”を6つ厳選しご紹介したいと思います。
では、さっそく言語聴覚士に人気の資格6選を見ていきましょう!

◇呼吸ケア指導士◇

呼吸ケア指導士とは、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会が2013年にスタートさせた新しい認定資格の制度です。呼吸ケアに関する基礎的な知識と臨床技術を取得します。
呼吸障害を持つ患者さんの継続的なケアをチーム医療の中で実践するため、地域での指導的な役割を担います。

<資格>
●医師、歯科医師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など
●3年以上「日本呼吸ケア・リハビリテーション学会」の会員であること
●入会以降に所定研修単位(50単位以上)を取得すること

初級コースの上級コースが設けられており、スキルアップをはかることが可能です。
研修単位は、学会が認定している講習会や学術集会への参加、発表、学術論文の発表によって取得します。
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◇手話通訳士◇

手話通訳士とは、厚生労働大臣が認定する公的資格です。
人と人とのコミュニケーションをサポートし、聞こえないことによって不利益を生じないよう通訳することが目的となります。
手話通訳者は、個人情報やプライバシーに関することを知ることになるため、高い倫理観や公正な態度、忠実な通訳、幅広い知識と通訳技術の高さが必要です。

<資格>
●20歳以上

手話通訳士は、試験実施年の年度末までに20歳になる方なら誰でも受験が可能です。
試験は、学科試験と実技試験が行われます。
実技試験では通訳の正確さや表現力、スピードに加え声のトーンや視線の動きなど細かな部分も採点に含まれます。
受験には年齢以外の条件はありませんが、試験を受けるにはある程度の手話技術が必要です。
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◇プロフェッショナル心理カウンセラー◇

プロフェッショナル心理カウンセラーとは、全心連が公認する心理カウンセラーの全国統一資格です。
心理カウンセラーのプロとして、より質の高いメンタルサポートを行います。

<資格>
●全心連認定教育機関による履修カリキュラムの修了
 上級:1280時間
 一般:242時間
●推薦状の取得

資格には、心理カウンセラーのベースラインとなる「一般」と国家資格レベルの「上級」の2種類があります。
資格試験は、筆記試験と審査員による口頭試問があり、上級資格は小論文の試験が加わります。
プロフェッショナル心理カウンセラーは、社会経験を重視することを基本理念の一つとしています。そのため、人と関わった社会経験が実習研修の一部として認められると、研修の一部免除を受けることが可能です。
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◇認定言語聴覚士◇

認定言語聴覚士とは、日本言語聴覚士協会によって作られた認定資格制度です。
豊富な知識や質の高い嚥下リハビリテーションを提供するだけでなく、施設や地域での指導という役割も担っています。

<資格>
●言語聴覚士として満5年以上の臨床経験がある
●生涯学習システムの専門プログラムの修了

プログラムには、基礎と専門の2種類があり両方のプログラムを修了していることが必要です。
まず、基礎プログラムは6種の講座があり全て受講し、症例の発表や学術活動を行います。
次に、専門プログラムで9種の講座から4種を選び受講します。
基礎と専門のプログラムを修了することで、認定言語聴覚士講習会への受講資格を得ることができます。
認定言語聴覚士講習会を受講したのち、筆記試験を受けることが可能となります。
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◇介護福祉士◇

介護福祉士とは、質の高い介護サービスを提供する国家資格の専門職です。
介助や介護者からの相談に応じて、介護のアドバイスやメンタル面のサポートを行います。

<資格>
●介護等の実務経験3年以上(規定の従業期間、日数を満たしている)
●実務者研修の修了

受験には、国籍や年齢、学歴などの条件はなく上記資格を満たしている方であれば受験が可能です。
受験資格の実務経験は、従業期間3年(1095日)以上かつ従業日数540日以上を満たしていなければなりません。
さらに平成28年度から実務者研修の修了が条件に加わりました。
◆詳しい情報はこちら

◇栄養サポートチーム専門療法士◇

栄養サポートチーム専門療法士とは、栄養ケアチームの一人として、低栄養の患者さんを対象に最良の栄養管理を行い、病気の治療や合併症の予防を目指します。
栄養サポートチームに関わる専門職が、より豊富な知識と高い技術力を得るために目指す資格です。

<資格>
●言語聴覚士として5年以上医療施設、福祉施設で勤務しており、かつ栄養サポートに関する業務に携わった経験がある
●学術集会や受験必須セミナーなどに参加し規定単位数を取得している
●認定教育施設において、40時間の実地修練を修了している

学会やセミナーへの参加で取得する単位の規定数は、必須単位と非必須単位の合計が30単位以上となっています。
単位取得の方法は、必須単位の学会とセミナーへそれぞれ1回以上参加し、合計30単位を取得する方法。
もしくは、必須単位の学会とセミナーへそれぞれ参加、非必須単位の学会や研究会などに参加し合計30単位を取得する方法の2通りがあります。
◆詳しい情報はこちら
挑戦しやすい資格から難易度の高い国家資格まで紹介しましたが、興味のある資格はあったでしょうか?
今回ご紹介した資格は、どれも言語聴覚士にとってスキルアップに繋がる資格です。
取得までに時間がかかるものもあるので、気になる資格を見つけたらプロセスを確認しておきましょう。
また、自分にはどの資格が必要なのか分からないという方は、次を読んでみてください!

何を学んでスキルアップに繋げる?強化したいジャンル別おすすめ資格!

言語聴覚士のスキルアップに繋がる資格をご紹介しましたが、自分にはどれが必要か分からないという方もいるのではないでしょうか?
そこで、強化したいジャンル別におすすめな資格をご紹介します。
どの資格を選ぶべきか迷っている方は参考にしてみて下さい。

【メンタルサポートには】
プロフェッショナル心理カウンセラー
患者さんの心の状態が身体に及ぼす影響は大きく、リハビリの成果にも繋がります。
心理カウンセラーとしての知識や技術を身につけることによって、患者さん気持ちを理解しやすくなり信頼関係の構築に役立ちます。

【コミュニケーションには】
手話通訳士
患者さんとにコミュニケーションは、主に音声での会話がほとんどです。
しかし、聴覚障害や難聴などによって会話が困となった患者さんのリハビリを行うこともあるはず。その際、簡単な手話をジェスチャー代わりに患者さんに伝え、リハビリの際に意思疎通を図るサインとして利用することができます。
また、手話で会話をする患者さんとより深いコミュニケーションをとることが可能となります。

【身体のサポートには】
介護福祉士
患者さんの身体サポートをもっとできるようになりたいという方におすすめな資格です。
言語聴覚士としてリハビリを行う際、身体のサポートをすることは少ないですが、患者さんの移乗介助時などに役立てることができます。また、介護をメインとする施設で働く場合、患者さんが安心して身体を任せられる知識と技術を得ることが可能です。

【病院内でのチームプレイ向上には】
栄養サポートチーム専門療法士
栄養ケアチームの一人として、咀嚼や嚥下障がいの患者さんと関わっていくならこの資格がおすすめ。患者さんの栄養管理をするためには、咀嚼と嚥下の判断が必要不可欠です。
栄養ケアチームに言語聴覚士がいることで、より評価に合った食事の提供が可能となりチームのレベルを向上させられます。

スキルアップのために資格取得をするのであれば「何を強化したいのか?」「どんなことができるようになりたいか?」を一度考えてみましょう。
「なんとなくスキルアップのために」という理由だけでは、どの資格を選べば良いのか迷ってしまいます。
たとえ、どれか資格を選び取得しても、目的がはっきりしていないと資格を活かせず無駄にしてしまうこともあります。
そんなことが無いように、資格を取得した先のことを考えてみましょう。

スキルアップに資格はいらない?~その理由とは

本当に必要なことそれは・・・ SKILL UP!

言語聴覚士としてスキルアップのために、無理に資格を取得する必要はありません。
なぜなら、資格を取得したからといって必ずスキルアップに繋がるとは限らないからです。
前述したように、資格を取得した先の目的がはっきりしてないと、取った資格をうまく活かすことができず努力が無駄になってしまいます。
そうならないためにも、資格をどう仕事に活かしたいのかが明確になるまでは、その他の方法で言語聴覚士としてのスキルアップを目指しましょう。

では、何をしたらスキルアップに繋がるのか?
それは、勉強会や講習会、セミナーへ積極的に参加することです。
言語聴覚士として、知識も技術も向上し必ずスキルアップに繋がります。
とくに、言語聴覚士としてまだ経験の浅い方は、新たな資格を取得するよりも言語聴覚士としての基盤をしっかりと築いておくことが大切です。
働いている施設で開催されている勉強会や講習会はもちろん、その他で開催されているセミナー等にも進んで参加してみましょう。
講習会やセミナーは、日本言語聴覚士協会のホームページから探すことが可能です。
また、言語聴覚士協会に入っていない方や、気軽にセミナー情報を見たいという方はPOSTARTでのチェックがおすすめ。
POSTARTではセミナー情報を随時公開しており、隙間時間でセミナー情報を簡単に見ることができます。
気になるセミナーがあれば是非参加してみてくださいね!
<セミナー情報を見てみる>

さいごに

言語聴覚士としてスキルアップを狙うなら、まず今の自分に何が必要なのかを考えてみましょう。
「資格を取得することなのか?」「セミナーや講習会に参加し勉強するべきなのか?」自己分析をしてみてください。
資格は取得して満足するものではなく、そこから言語聴覚士の仕事でどう活かしていくのかが重要です。
なんとなく選ぶのでは無く、しっかりとした目的をもって資格を選び取得にむけて動きましょう。
周りに惑わされず、今の自分に合ったスキルアップ方法を選んでくださいね!
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