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言語聴覚士に向いている人とは?目指す前に知っておきたい3つのこと

言語聴覚士にはどんな人が向いているのか、またどんな仕事なのかについてご紹介します。

更新日:2022年05月17日

公開日:2019年04月26日

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言語聴覚士の仕事風景

言語聴覚士に興味を持っている学生の皆さん。
皆さんの中で、自分は言語聴覚士に向いているのかなと疑問に思い、言語聴覚士への道に進むべきか迷っている方もいるのではないでしょうか?
言語聴覚士の仕事は、人と密に関わり合うため必要不可欠となる“性格の傾向”があります。
では、どんな性格が言語聴覚士に向いている人なのかを一緒に見ていきましょう。

言語聴覚士ってどんな仕事?

言語聴覚士がおばあちゃんにリハビリテーション行っているようす

言語聴覚士は、生まれつきや病気、事故などにより「話す」「聴く」「食べる」の機能に障害を持っている方に専門的なサポートをするのが仕事です。
患者さんが、自分らしく生活が出来るように訓練や指導を行い、機能の改善や維持を目指します。
また、患者さんが抱えている障害や程度は多岐にわたるため、病名が一緒でも人それぞれに違いがあり、患者さんの年齢層も子どもから大人までと幅広く様々な方が対象となります。
言語聴覚士が専門とする障害の種類は大きく3つに分類できます。

◆言語障害(げんごしょうがい)
病気をきっかけに発症する失語症や、小さい子供に見られる言語の発達遅れなど言葉をスムーズに話せないことです。

◆音声障害(おんせいしょうがい)
喉や聴覚などの病気や事故により手術を行ったあと、声が出ない又は声が出しにくくなることです。

◆嚥下障害(えんげしょうがい)
喉の病気や喉を動かす神経や筋肉の病気などにより、食べ物を飲み込めない又は飲み込みにくくなることです。

言語聴覚士が働く施設によって、どの分類の障害を持っている方が多いのかは変わってきますが、言語聴覚士が多く働く病院ではさまざまな障害を持っている方をサポートすることになります。

言語聴覚士に向いている人の性格とは?

言語聴覚士の男女が握手しているようす

言語聴覚士が担当する患者さんは、話す・聴く・食べるということに障害を抱えており、障害の症状は人それぞれで、抱えている悩みもまた人それぞれです。
そんな、患者さん一人ひとりの心に寄り添い悩みなどを理解してあげられる人が、言語聴覚士に向いている人といえます。
言語聴覚士を目指すのであれば、必須となる性格をいくつかご紹介します。

【人とコミュニケーションを取るのが好き】
言語聴覚士にとって、コミュニケーションはさまざまな場面で必要になります。
患者さんはもちろんのこと、患者さん家族や他職種など言語聴覚士が関わる方、すべてとコミュニケーションを取る必要があります。
そのなかでも、患者さん一人ひとりの気持ちに寄り添い、コミュニケーションをとることはとても大事なことです。

【観察する力がある】
言語聴覚士が対象とする患者さんは、思うように言葉で気持ちを伝えられない方が多いです。ですので、患者さんのことを注意深く観察することで、口の動きなど少しの変化に気づき、障害の程度や訓練での改善点を見つけていきます。
また、言葉で気持ちを伝えられない患者さんであれば、患者さんの行動や表情などをよく観察し、どんな思いや考えを抱いているのかを読み取ることも必要です。

【根気強さがある】
言語聴覚士の仕事は、障害をもっている患者さんにすぐ成果が現れるということは難しいです。けれども、日々コツコツと訓練を継続することがとても大切で、長期間かけて訓練を行い徐々に改善を目指していきます。
その時、言語聴覚士に必要となるのが根気強さです。患者さんと訓練を行うなかで、順調に障害が改善していく時もあれば後退する時もあります。
また、短期間ではなく長期間にわたって訓練をしていかなければならないため、患者さんのモチベーションが下がる時もあります。
そんな日々を、患者さんを励ましサポートし続けられる根気強さが求められます。

【向上心を持っている】
言語聴覚士は、養成学校に通い国家試験を受け合格するとなれますが、勉強をすることは働き始めてからも必要です。
脳の専門家と言われるほど、言語聴覚士は脳と深い関わりがあります。ですので、脳に関心を持ち続けることがとても大切です。
そして、向上心を持ち勉強会などに参加し新しい情報を得て、増えた知識を治療に取り入れていく柔軟さも求められています。

言語聴覚士にとって、上記4つの性格を持っていないと仕事をしていくうえで厳しいでしょう。
しかし、今このすべての性格を持っていないと言語聴覚士に進めないというわけではあません。養成学校に通いながら、足りていない部分を自分で意識し改善していきましょう。

どんな学校がある!?言語聴覚士を目指せる学校の種類!

学校

言語聴覚士に向いている人かどうかのチェックをして、言語聴覚士に進みたいと気持ちが強くなったら、つぎは学校を探し始めますよね。
ですが、学校といってもどんな学校があるのか詳しく分からないという方もいるのではないでしょうか。
言語聴覚士になるには、国が定める学校で専門知識を学ばなければなりません。
そして、進学できる学校の種類は2つに分かれており、専門学校と大学のどちらかを選択することが出来ます。
そこで、言語聴覚療法が学べる学校の特徴についてご紹介します。

専門学校の特徴

言語聴覚士の専門学校は、3つに分類されており、4年制・3年制・2年制に分かれています。

【4年制/専門学校】
4年制の特徴は、「高度専門士」の称号が取得できます。
この高度専門士というのは、大学を卒業した人と同じもしくはそれ以上の学力があると認められたという事になり、大学でいう学士の学位とほぼ同じ称号となります。
また、もっと深く学びたいという方は大学に入らなくても大学院へ進むことが可能です。

【3年制/専門学校】
3年制の特徴は、高校卒業後に一番早く資格を取得し、言語聴覚士として仕事を始められる最短ルートということです。
しかし、最短ルートだからといって言語聴覚士の専門知識や技術の勉強が、他の学校より劣っているという訳ではありません。
実際、3年制の専門学校は全国に19校(※)あり、進学する人が最も多いと言われています。その理由は、3年間、臨床現場に出るうえで必要となる専門知識と技術をしっかりと学ぶことが出来るからです。

【2年制/専門学校】
2年制の特徴は、一般の4年制大学を卒業している事が入学条件となります。
大学卒業の学位を無駄にすることなく、2年間で言語聴覚士の専門知識を学ぶことが出来ます。
また、大卒生を対象としているため、授業の進め方は大学院レベルという学校が多いというのも特徴の一つです。

専門学校共通の特徴としてあげられるのは、言語聴覚療法に関する勉強を集中して学ぶことで、即戦力として臨床現場で働くことが出来る知識と技術を身に付け卒業できることです。

大学の特徴

言語聴覚士を目指せる大学は全国に25校あります。
そして、大学の特徴としてあげられるのは専門科目の他に教養科目も学べるということです。
大学4年間で、教養科目と専門科目をしっかりと学ぶことができ、国家試験の合格を目指します。
また、さらに深く言語聴覚について学びたいと思えば大学院に進むことも可能です。

まとめ

言語聴覚士を目指す前に知っておきたい3つのことをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
言語聴覚士の仕事には、向いている性格や必要となる性格があります。
ですが、今その性格を持っていないからといって言語聴覚士を諦めず、自分で意識し改善していくことが大切です。
また、学校も専門学校や大学と言語聴覚を学べる道はいくつかあります。ですので、自分に合った学校を探すことも大事だといえます。
ここで、ご紹介したことを覚えておき、興味をもった言語聴覚士に是非チャレンジしてください。

(※)一般社団法人日本言語聴覚士協会
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